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デイサービス送迎事故の原因と対策を解説。送迎とはどこまでなのか。その2
送迎事故対策 交通事故
交通事故は、送迎時の事故の中でも命に関わる危険性が最も高い事故といえます。
いくつか注意点をあげます。
(1)朝の送迎での注意点
睡眠を充分にとる
睡眠不足は居眠り運転の大きな要因です。
居眠り運転まで至らなくても、集中力や判断力が低下し、動作も雑になります。
結果として事故につながる危険性もあります。
送迎をする場合、前日は7時間以上の睡眠をとることが望ましいでしょう。
送迎の前日は飲酒をしない
体重60㎏程度の方が1時間に分解できるアルコールは、5~7gと言われます。
ビール500㏄にすると約3~4時間程度です。
小柄な方や女性ではもっと時間がかかります。
飲酒量が多いと、送迎開始時間までアルコールが残る恐れがあります。
送迎の前日は飲酒をしないようにしましょう。
免許証と携帯電話を忘れずに持つ
免許証は運転時に必須です。
また携帯電話はトラブル発生時の連絡ツールとして欠かせません。
どちらも忘れずに持っていきましょう。
(2)夕方の送迎での注意点
デイサービス送迎車の事故に限らず、夕方は死亡交通事故が多いと言われています。
原因として、以下のことが考えられます。
- 夕方、日が暮れかける時間帯は、ドライバーから歩行者が見えにくい
- 秋から冬にかけては外が暗くなるのも早く、夏場より視界が悪くなる。
夕日がまぶしく歩行者が見えにくいときには、サングラスをかけるなどの対策が必要です。
利用者さんを全員送り届けたあとも、油断は禁物です。
自分1人しかいない状態でデイサービスに戻る場合、疲れが出てしまい運転が漫然になる恐れがあります。
またスタッフが同乗している場合でも、会話に夢中になっていたら、同じように漫然運転を起こす危険があります。
(引用)
「漫然運転」とは、集中力や注意力が低下した状態で車を運転することを指します。前方を見ながら運転しているものの、ボーっとしていたり考え事をしていたりして運転に集中できていない状態のことです。
(引用)
(引用元URL)https://www.ins-saison.co.jp/otona/oshiete/drive/careless-driving.html
(3)朝夕共通の注意点
朝の送迎と夕方の送迎に共通する注意点は以下の2点です。
- 交通法規に従って運転する
- 急ブレーキ、急加速、急ハンドルといった操作を行わない
「急」のつく運転操作は、高齢である利用者さんの体に大きな負担をかけ、けがの原因になる恐れもあります。
(4)利用者さんのシートベルト
利用者さんには可能な限り、三点式シートベルトを利用してもらいましょう。
肩ベルトは肩にかけ、腰ベルトは腰骨にかかる低い位置でしめるのが原則です。