デイサービス送迎事故の原因と対策を解説。送迎とはどこまでなのか。その3

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車いすの利用者さんへの対応

デイサービスには、車いすの利用者さんもいらっしゃいます。

車いすの利用者さんを送迎するときには、スロープやリフトが使われます。

その際車いすは、固定用フックで車両に固定されます。

固定用フック、スロープ、リフトの使い方を熟知しておきましょう。

固定後の安全確認も必要です。

 

車いすの利用者さんの送迎とシートベルト問題

車いすの利用者さんの場合、三点式シートベルト着用が難しい現状があります。

姿勢が前かがみであることが多く、三点式シートベルトだとベルトが首にかかって危ない場合もあるからです。

 

しかし腰の部分だけを固定する二点式シートベルトでは、対向車に衝突するなど激しい衝撃を受けた場合、上半身が大きく揺さぶられ、重大な被害が発生する恐れがあります。

 

これは福祉施設でも課題になっています。

 

そもそも通常の車いすは、車に載せることを想定されていません。

車載用の車いすも開発されていますが、あまり普及していないのが現状です。

 

詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/miraiswitch/article/article36/

 

送迎の不安を解消するヒント

送迎に対して不安のある方は、どの部分が不安なのかを明確にしておきましょう。

車いす操作や乗降時介助が不安な方は、職場のマニュアルをもとに上司や同僚から指導を受ける必要があります。

運転が不安である場合、日本福祉車両協会が運営する「福祉送迎車運転講習会」に参加するという方法もあります。

個人で参加するのが難しい場合は、職場に相談するとよいでしょう。

日本福祉車両協会の公式サイトはこちらです。

福祉送迎運転者講習会

 

普通自動車第二種運転免許を取得するのもひとつの方法です。
デイサービスの送迎は普通自動車第一種免許でも可能ですが、第二種運転免許を取ることで、お客様を乗せて運転するための技術と知識が得られます。

 

改めて、送迎とはどこからどこまでか?

一般的に送迎と言うと、利用者さんの自宅からデイサービス施設までの行き帰りを指しますが、「自宅に到着して安全な状態と認められるまでが送迎の範囲である」という専門家の意見もあります。

 

こちらを参考になさってください。

https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/column/troubleshooting/trouble007.html

そのため、利用者さんの心身の状況や家庭の状況によっては、居宅内介助も必要になります。

居宅内介助とは、利用者さん宅の電気の消灯や点灯、着替え、ベッドへの移乗、ストーブの着火や点火など、帰宅後の介助のことです。

居宅内介助は一定の経験と資格(介護福祉士、介護職員初任者研修修了者、看護職員など)が必要になります。

 

さいごに

デイサービス送迎事故とひとくちに言っても、原因はさまざまです。

対策を立てやすいものもあれば、根本的な原因解決まで時間がかかるものもあります。

 

送迎はデイサービスとは切っても切り離せないものです。
個人的な努力だけで難しい場合もあるので、職場単位で話し合いを重ねた上で、安全対策を徹底しましょう。